特集

SPECIAL FEATURE シチズングループのCSVの実践

SPECIAL FEATURE シチズングループのCSVの実践

CSR報告書2016「シチズングループのCSVの実践」(PDF)

SPECIAL FEATURE シチズングループの価値創造

SPECIAL FEATURE シチズングループの価値創造

CSR報告書2016「シチズングループの価値創造」(PDF)

お客様へ提供する価値

お客様へ提供する価値

シチズングループは、お客様の声に耳を傾け、技術主導の製品開発だけではなく、お客様と共に新たなニーズに応えるための価値創造をご提案することで、良きパートナーとして共に進化する存在であり続けることを目指しています。それがシチズングループのCSVであると信じています。

製造業に新たな価値を提供するソリューション

シチズンマシナリーでは、蓄積した機能+技術ノウハウとICT※1やIoT※2を融合し、さまざまなソリューションの集合体である、alkapplysolution(アルカプリソリューション)を提供しています。
これは、1980年代に提唱されていた「工場の中はできる限り無人化・自動化する」という流れに反し、シチズンマシナリーの「人は効率化のための道具ではなくより良いモノを生む創造の主体であり、人は工場にいなければならない存在だ」という『有人化工場』宣言(1990年CFA※360)から育まれてきたものです。
この『有人化工場』の発展として、通常のモノづくりによる価値だけではない+αの価値をお客様と共有する『感動価値』生産(2000年CFA70)の提唱を経て、2015年のCFA85では『個の量産』(いろんな一つを、たくさんつくる)のコンセプトを掲げました。それを支えるのがalkapplysolutionです。ICTインフラの進化もあり、いわゆるe-ラーニングや「機械状態の見える化」、そしてクラウドでのプログラム作成支援などを実現させました。
今後もお客様とのパートナーシップを強化し、お客さまの課題に応え続けることで、世界のものづくりの進化に貢献していきます。
※1 ICT:Information & Communication Technology ※2 IoT:Internet of Things ※3 CFA: Citizen Factory Automationの頭文字で、工場の自動化に向けたシチズンが考える金属加工工場の近未来像を提示するイベント名

製造業に新たな価値を提供するソリューション

光の質を追求した製品開発

シチズン電子は、2003年から照明用LEDの製造・販売を行っており、明るさと環境負荷低減を実現するさまざまな技術を開発してきました。
近年では、消費電力や効率性、明るさといったご要望だけではなく、「光の質」という付加価値へお客様のニーズは変化しており、自然光に近く色再現性に優れた高演色LEDや、照射物を鮮やかに照らす高彩色LEDなど、物体のディテールやトーンを意識した製品づくりが求められています。こうしたお客様のご要望をしっかりと聞き入れ、さらに「光の質」という価値を追求していきます。

従来の明り(HID)

従来の明り(HID)

「光の質」を高めた明り(LED)

「光の質」を高めた明り(LED)

北口本宮冨士浅間神社「冨士山大鳥居」

 

お客様のご要望にお応えし、新たな複合加工機の開発に挑戦

シチズンマシナリーでは、Cincomを中心として医療部品への対応を行ってきましたが、血管を広げるためのステント等の微細加工に対しては課題がありました。
そこで従来の自動旋盤に、微細加工に適したレーザー装置を搭載したハイブリッド複合加工機を世界に先駆け開発しました。
切削とレーザー加工を1台の機械で行うことにより、ステントや内視鏡用の鉗子(かんし)など精度の高い加工が可能となります。これで造られた医療機器は患者さんの体の負担を軽減することができます。
高額になっても、工程別に機械を導入するよりも安く、省スペース化にもつながり、設備費の削減や生産性アップに貢献します。
システムインテグレーター機能を持つ技術商社と連携して、お客様と協働しながら潜在ニーズに応える技術を開発し、共にさらなる価値創造を目指していきます。

お客様のご要望にお応えし、新たな複合加工機の開発に挑戦

社会へ提供する価値

社会へ提供する価値

シチズングループは製品が社会に与える影響を鑑み、社会課題の解決や地球環境保全への貢献を常に意識した研究・開発を進めています。製造における環境負荷低減だけではなく、広告・販売における新たなブランディングにより、社会へ価値を提供することでさらなる企業価値の向上を目指しています。

「Because I am a Girl」キャンペーンに賛同

シチズン時計は、国際NGOプラン・インターナショナルが推進する途上国の女の子や女性を支援する「Because I am a Girlキャンペーン」に賛同し、2013年よりシチズン『xC(クロスシー)』の売上の一部を寄付するなど支援しています。
この活動は、商品の広告や販売を通じて多くの方に社会課題を認識していただくだけでなく、時計を購入していただくことで自ら行動するきっかけづくりになると考えています。
2015年に集まった寄付は、「パキスタンにおける女の子のための教育プロジェクト」や「マリにおける女性の生計向上プロジェクト」に有意義に活用されました。
今後もこの活動を通じ、社会課題解決に向けた参加を促していくと同時に、社会に価値を提供するブランドの確立を目指し、さまざまな取り組みを推進していきます。 Because I am a Girl × xChttp://citizen.jp/product/xc/girl/index.html

「Because I am a Girl」キャンペーンに賛同

CSR調達の推進と紛争鉱物問題への対応

シチズングループは、「国連グローバル・コンパクト」及び「シチズングループ行動憲章」の精神に基づき、人権・労働・環境・腐敗防止などの社会課題に配慮しています。
シチズン時計及びシチズン電子では、CSR調達ガイドラインを定め、お取引先に対しては人権・環境・倫理等について、サプライヤーに対しては要請事項を明確化し展開しています。また、コンゴ民主共和国及び隣接国で採掘されたことが明らかである4鉱物(タンタル・錫・タングステン・金)(以下、紛争鉱物)に関して、顧客からの調査依頼に対し、製品への紛争鉱物の含有有無を調査し報告しています。また、お取引先に紛争鉱物の不使用を要請し、最終的には武装集団の資金源を断つことを目標としています。WEBサイトにもこの紛争鉱物に対する取り組みを掲載しています。

コンゴ民主共和国のコバルト鉱山で鉱石の選定をする子どもたち

コンゴ民主共和国のコバルト鉱山で鉱石の選定をする子どもたち

エコ・ドライブ(光発電技術)40周年

1976年にシチズン時計が世界で初めてアナログ式光発電時計を発売してから、2016年で40年を迎えます。わずかな光でも時計を動かし続ける技術「エコ・ドライブ」の名前には、「人・社会・環境にやさしく、ずっと動き続ける」という意味が込められています。
定期的な電池交換を必要とせず、無公害のクリーンエネルギーを動力とする「エコ・ドライブ」は環境面でも評価され、日本では1996年に腕時計として初めてエコマーク商品に認定されました。また、2014年には、「エコ・ドライブ」製品の普及を通じ、消費者のエコ・環境向上に貢献したことが評価され、「エコマークアワード2014」において、時計業界で初めて最高賞である金賞を受賞しました。
環境に配慮した「エコ・ドライブ」のモノづくりが社員の意識を変え、環境保護への取り組みや、協賛、慈善活動へとつながっています。

エコ・ドライブ(光発電技術)40周年

従業員へ提供する価値

従業員へ提供する価値

シチズングループは、従業員の成長こそ企業価値向上の大前提であるという考えに基づき、自らのキャリアを向上する従業員の教育訓練を行っています。
技術の向上だけでなく、従業員が人間的に成長できる企業風土を構築するべく、管理職、一般社員の区別なく、活発なコミュニケーションが図れる場を提供しています。

QC検定全員取得への挑戦

2013年10月のシチズン時計マニュファクチャリング発足以降、全従業員のプロ化に向け、品質管理検定(QC検定)の「取得率100%」を目標にした人材育成に取り組んでいます。
また、契約社員に向けた社内検定制度も立ち上げ、グループ全体でのレベルアップを推進しています。
3年目にあたる2015年度は「取得率80%」まで辿り着くことができました。社内検定制度については、中国の広州務冠電子有限公司でも積極的に実施しており、2016年4月には社内検定4級の取得率100%を達成しました。
今後は、取得した資格をどう業務の中で活かしていくかが大きな課題になります。引き続き「全従業員プロ化」に取り組み、「世界一優良なる時計製造工場の実現」に向け、グループ一丸となって挑戦し続けていきます。

QC検定全員取得への挑戦

ダイバーシティと女性の活躍推進

シチズンでは、ダイバーシティを推進し、積極的に環境づくりを進めていくことを戸倉社長が宣言しています。
ダイバーシティとは、多様な人材がそれぞれの能力を最大限発揮することで、組織の成果を最大化することです。一人ひとりが強みを活かして生き生きと働くことで、人材が育ち経営目標を達成することができます。
シチズンホールディングスでは、意識改革のための取り組みとして外部講師をお招きし、無意識の偏見や思い込みを自覚することの重要性や、女性従業員の活躍が企業にメリットをもたらすことなどについてご講演いただきました。参加者からは、「受け入れ難いという偏見は自分自身にもあると目からウロコの思いだった」、「重要かつ長期的テーマであり、広く周知してほしい」などの感想が寄せられ、ダイバーシティの重要性を自分のこととして捉える場になりました。
今後は、女性活躍推進法への対応などを含めた、具体的な取り組みを行っていきます。

ダイバーシティと女性の活躍推進

VOICE シチズン初の女性拠点長の誕生

私は学生時代、海外の学校に行っていたこともあり、仕事は海外駐在を希望していました。その際、たまたま海外営業を募集していた(当時の)シチズン商事に縁があり入社しました。シチズンで働きたいというより海外で働きたいという想いでシチズンを選んだというのが大きいです。入社してからは、海外営業本部の中で、アジア営業本部や中南米営業部において、窓口業務や商品カタログの制作、受発注業務を担当。海外販売拠点のシチズンラテンアメリカのパナマにおいて、営業、マーケティングを担当、シチズンアメリカの販売拠点においては会長補佐役を担当。また、シチズンの国内営業本部にて営業統括部にて店頭販促関係の仕事に携りました。
やりたい事は伝えておくべきと思うので、海外駐在の希望は出していました。当時は女性の拠点長はおらず前例がなかったのですが、今回チャンスをいただき、オーストラリアの拠点長として赴任することになりました。
これからは拠点長として、現地には上司もいない状況で様々なことを自分で決めなくてはならず、今までとは責任の重さが違います。当然プレッシャーはありますが、チャレンジしていきたいと思います。オーストラリアは半分以上が移民の国なので、一緒に働くスタッフも実に多様性に富んでいます。また、営業のマネージャーが女性であったり、日本とは環境が違います。それらのスタッフをいかにまとめていくか、同じ目標にどうベクトルを合わせていくかがマネージャーとして一番難しい所だと認識しています。
ただ、私は“女性初”とか、“女性だから”と言われるのはあまり好きでは無く、あくまで個として見て欲しいです。海外では女性だからと特別視されることは無く、当然の事として女性が職場に沢山いて、出産後も復帰するのが普通です。働きやすい環境がしっかりと整備されているので、銀行などだとマネージャークラスはむしろ女性の方が多い場合もあります。この点は日本とかなり違います。ただ、日本でも最近は産休明けに復帰する女性も多いので、だいぶ変わってきていると感じています。
女性活躍推進にあたって女性管理職比率を何パーセントに上げましょう、と数字だけ目標にしても、役職にはそれなりの能力が必要なので難しいと思います。数字目標の設定より、シチズンでは自分がどの能力レベルにあるか把握する仕組みが足りないと感じます。現在自分がどのレベルにいて、どこが足りないのか。例えば、年1回上司と面談して明確に指摘してもらうなどが必要だと思います。自分が管理職にふさわしいのか、そのレベルにあるのかということが分からないままでは、管理職を目指して仕事するのは難しいです。現在の自分の能力を知るのは決して女性だけではなく、全ての従業員に必要なことです。特に女性には結婚や出産などがあり、仕事を続けられるかの不安も大きいです。研修や上司、人事との面談を通じて、自分の能力を把握できる仕組みを作ることが必要だと思います。単に女性の管理職比率だけをみて素晴らしい会社であると評価しても、実際の会社経営はうまくいかないのではないでしょうか。
最近シチズンでも技術系の仕事をしている女性従業員が増えてきており、シチズンにとって技術は非常に重要なので、同性として嬉しく思います。男性だけだった世界に女性が入ることで、女性視点からの新たな気付きも得られます。また、コミュニケーション力や気配りなど女性特有の長所もあり、新たな価値をもたらしてくれます。そういう意味でも、女性が活躍することは、これからの時代にシチズンが成長するのに必要不可欠な要素だと思います。
各自それぞれが、何のためにこの仕事をしているのか、今の仕事が今後にどうつながっていくのか、どうすれば効率よく仕事が出来るのか、しっかりと考えるということを意識することが必要だと思います。
また人間関係において、人の繋がりは、将来どこで繋がるかわからないので、いつも相手に対し尊敬や感謝の気持ちを忘れず心がけていることが、将来の仕事に繋がっていくのだと思います。
結婚や出産・介護など色々とあり、将来を不安に感じてしまう時もあると思いますが、自分としてのビジョンを仕事でもプライベートでも明確に持ち続けることで、チャンスやタイミングが巡ってくるのだと思います。

高橋 志織

シチズンウォッチ オーストラリア(CWA)
代表取締役会長
高橋 志織