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有害化学物質の削減

環境配慮型製品を提供するシチズングループでは、製造工程でも有害化学物質の全廃、削減、代替をめざした活動を、国内外で続けています。

有害化学物質の使用量の削減

シチズングループでは、2003年度より塩素系有機溶剤や代替フロン(HCFC類)の使用量削減に取り組み、2008年に全廃しました。なお、2011年度のシチズングループ全体のPRTR物質の届出状況は下のようになりました。届出物質数は10物質になり、取り扱い量は13.7%増え、105トンとなりました。

PRTR法への対応

PRTR物質の排出量・移動量(2011年度)

(単位:t)

化学物質名 取扱量 排出量 移動量
大気への排出 公共用
水域への
排出
事業所に
おける土壌
への排出
事業所に
おける
埋立処分
下水道
への移動
事業所外への移動
塩化第二鉄 33.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
1−ブロモプロパン 22.2 3.8 0.0 0.0 0.0 0.0 8.0
キシレン 10.9 1.7 0.0 0.0 0.0 0.0 2.7
ニッケル化合物 9.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.2
メチルナフタレン 8.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
ベンゼン 8.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
ふっ化水素およびその水溶性塩 6.1 0.0 3.7 0.0 0.0 0.0 0.4
銀及びその水溶性化合物 2.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.4
1,2,4−トリメチルベンゼン 2.4 0.4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
1.4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
合計 105.2 5.9 3.7 0.0 0.0 0.0 19.7

PRTR法:有害性のある化学物質がどのような発生源からどれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを、国、事業者などの機関が把握・集計・公表する法律(化学物質排出把握管理促進法)

PRTR物質の排出量・移動量の推移

事例紹介

シチズン・システムズ

化学物質管理システムの活用

欧州のREACH規則、RoHS指令をはじめ世界の有害化学物質規制が強化されてきているなか、シチズン・システムズでは、製品含有化学物質管理システムを活用し、製品を構成する部品の化学物質情報を一元管理し、化学物質含有量を集計するシステムを構築しています。またこのシステムを有効利用することにより、お客様からの環境情報提供の要請にも対応しています。従来のJGPSSI様式を用いた調査に加え、お客様からの要望が増えているJAMP様式にも対応しています。

化学物質管理システム

事例紹介

シチズン東北

シアン使用量削減への取り組み

シチズン東北では、シチズングループ環境方針のひとつである有害物質の削減活動の一環として2007年からシアン化合物の削減に取り組んでいます。シアン化合物は金メッキや部品の防錆処理、金メッキの剥離に用いられているものです。2008年の現状調査でシアン化合物使用量の70%が技術的に代替の可能性があることがわかりました。2009年には代替化の促進、配合比の見直しを行いシアン化合物の使用を30%(※2008年全使用量比)に抑えることができました。2010年、11年は維持活動としてそれぞれ33%、46%(※同)となりましたが、今後もさらに技術的な検討を進め、代替化を推進していきたいと考えています。

事例紹介

シチズンマイクロ

有害物質削減の取り組み

基板洗浄装置

シチズンマイクロ吉見事業所では部品メッキ工程、プリント基板製造工程に使用される有害物質を削減する活動を展開しています。

テーマとしては@ 毒性の強い遊離シアン化合物の廃止、A 無電解メッキの鉛フリー化、B プリント基板のハロゲンフリー化、C乾燥用アルコールの廃止、D汚染事故防止対策について取り組みを行っています。

① 遊離シアン化合物については、プリント基板の洗浄、メッキの前処理、金メッキの剥離液に使用していましたが、吉見事業所については全廃しました。
② 無電解メッキについては安定剤として鉛が使用されています。プリント基板のメッキについては鉛を含まない電気メッキ方式に代替が完了し、部品メッキについては鉛レス無電解メッキ液の導入が完了しました。
③ プリント基板のハロゲンフリー化については、フレキシブルプリント基板の材料とレジストインクに難燃剤としてハロゲンが使用されています。現在、基板材、レジストインクともにハロゲンフリーの代替品の選定が終わり評価を行っております。
④ 乾燥用に使用しているアルコールは、純水洗浄から撥水剤を使用することで現状の乾燥装置で乾燥することができ、廃止の目処が立ちました。
⑤ 汚染事故防止対策については、緊急事態を想定したテストを定期的に実施しています。また、ヒヤリハットの事例を活用し活かしています。本年度は24時間常時監視するともに外部セキュリティ強化策として排水処理場の防御柵を設置しました。
化学薬品を多く使用しているので、環境負荷を減らして環境にやさしい工場をめざします。