女性活躍の推進

ダイバーシティと女性の活躍推進

シチズン時計では、ダイバーシティを推進し、積極的に環境づくりを進めていくことを社長自らが宣言しています。またダイバーシティ推進のための検討チームを立上げ、現状把握と多様な社員1人1人の一層の活躍のために求められる施策を検討するため、多くの社員の声をヒアリングしてきました 具体的な取組み事例として、2015年度には管理者の意識変革のために、外部講師を招いてダイバーシティ講演会を開催しました。無意識の偏見や思い込みを自覚することの重要性や、女性社員の活躍が企業にメリットをもたらすことなどについて理解を深めました
2016年度には男女問わず、育児期にある社員とその上長を対象とした育児期社員研修を新設しました。さまざまな制約を抱えながらも能力を発揮して活躍し続けるために、家族、同僚、上長とどのように関わり合うべきか等についてワークやディスカッションを通じて学びました。
そのほか制度面では、より働き方の柔軟性を増すために、育児のための時差勤務制度や、配偶者の転勤等による退職者に対し、再雇用の機会を提供するジョブ・リターン登録制度等を導入してきました。
今後も社員の声を大切にして、さまざまな取り組みを行っていきます。

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従業員の声~シチズン初の女性拠点長の誕生~

私は学生時代、海外の学校に行っていたこともあり、仕事は海外駐在を希望していました。その際、たまたま海外営業を募集していた(当時の)シチズン商事に縁があり入社しました。シチズンで働きたいというより海外で働きたいという想いでシチズンを選んだというのが大きいです。入社してからは、海外営業本部の中で、アジア営業本部や中南米営業部において、窓口業務や商品カタログの制作、受発注業務を担当。海外販売拠点のシチズンラテンアメリカのパナマにおいて、営業、マーケティングを担当、シチズンアメリカの販売拠点においては会長補佐役を担当。また、シチズンの国内営業本部にて営業統括部にて店頭販促関係の仕事に携りました。
やりたい事は伝えておくべきと思うので、海外駐在の希望は出していました。当時は女性の拠点長はおらず前例がなかったのですが、今回チャンスをいただき、オーストラリアの拠点長として赴任することになりました。
これからは拠点長として、現地には上司もいない状況で様々なことを自分で決めなくてはならず、今までとは責任の重さが違います。当然プレッシャーはありますが、チャレンジしていきたいと思います。オーストラリアは半分以上が移民の国なので、一緒に働くスタッフも実に多様性に富んでいます。また、営業のマネージャーが女性であったり、日本とは環境が違います。それらのスタッフをいかにまとめていくか、同じ目標にどうベクトルを合わせていくかがマネージャーとして一番難しい所だと認識しています。
ただ、私は“女性初”とか、“女性だから”と言われるのはあまり好きでは無く、あくまで個として見て欲しいです。海外では女性だからと特別視されることは無く、当然の事として女性が職場に沢山いて、出産後も復帰するのが普通です。働きやすい環境がしっかりと整備されているので、銀行などだとマネージャークラスはむしろ女性の方が多い場合もあります。この点は日本とかなり違います。ただ、日本でも最近は産休明けに復帰する女性も多いので、だいぶ変わってきていると感じています。
女性活躍推進にあたって女性管理職比率を何パーセントに上げましょう、と数字だけ目標にしても、役職にはそれなりの能力が必要なので難しいと思います。数字目標の設定より、シチズンでは自分がどの能力レベルにあるか把握する仕組みが足りないと感じます。現在自分がどのレベルにいて、どこが足りないのか。例えば、年1回上司と面談して明確に指摘してもらうなどが必要だと思います。自分が管理職にふさわしいのか、そのレベルにあるのかということが分からないままでは、管理職を目指して仕事するのは難しいです。現在の自分の能力を知るのは決して女性だけではなく、全ての従業員に必要なことです。特に女性には結婚や出産などがあり、仕事を続けられるかの不安も大きいです。研修や上司、人事との面談を通じて、自分の能力を把握できる仕組みを作ることが必要だと思います。単に女性の管理職比率だけをみて素晴らしい会社であると評価しても、実際の会社経営はうまくいかないのではないでしょうか。
最近シチズンでも技術系の仕事をしている女性従業員が増えてきており、シチズンにとって技術は非常に重要なので、同性として嬉しく思います。男性だけだった世界に女性が入ることで、女性視点からの新たな気付きも得られます。また、コミュニケーション力や気配りなど女性特有の長所もあり、新たな価値をもたらしてくれます。そういう意味でも、女性が活躍することは、これからの時代にシチズンが成長するのに必要不可欠な要素だと思います。
各自それぞれが、何のためにこの仕事をしているのか、今の仕事が今後にどうつながっていくのか、どうすれば効率よく仕事が出来るのか、しっかりと考えるということを意識することが必要だと思います。
また人間関係において、人の繋がりは、将来どこで繋がるかわからないので、いつも相手に対し尊敬や感謝の気持ちを忘れず心がけていることが、将来の仕事に繋がっていくのだと思います。
結婚や出産・介護など色々とあり、将来を不安に感じてしまう時もあると思いますが、自分としてのビジョンを仕事でもプライベートでも明確に持ち続けることで、チャンスやタイミングが巡ってくるのだと思います。

高橋 志織
シチズンウォッチ オーストラリア(CWA)
代表取締役会長
高橋 志織