CITIZEN

CITIZEN RECRUITING SITE

  • TOP
  • MESSAGE
  • PROFILE
  • STYLE
  • STORY
  • INFO
  • Q&A

STORY

  • プロローグ
  • プロジェクト発足
  • 高い挑戦意識
  • シチズンの新しい世界を拓く

ここに紹介するのは、シチズンが30年振りに挑んだ、機械式ムーブメントの開発ストーリーである。何故、長い時を経て新型の機械式ムーブメント開発の機運が盛り上がったのか。どのようにしてプロジェクトチームが立ち上がったのか。それは、シチズンにとってどれほど困難なことだったのか。そして、シチズンはそこから何を得て、どれだけ前進したのか。 これら一つ一つを、今回のプロジェクトに関わった中核メンバーたちに語ってもらった。
※下記社員の所属及び部署名は2010年8月当時のものです。

プロローグ

  • 川瀬 智宏 2006年入社 ムーブメント事業部
  • 土屋 建治 2000年入社 技術開発本部開発センター時計技術部
  • 保坂 隆 2001年入社 時計開発センター
  • 古内 悠介 2005年入社 技術開発本部
30年前に開発したムーブメントを今も供給するシチズン。

 クオーツ時計に関するテクノロジーと製品クオリティについては、世界中から最高水準と認められるシチズン。究極の正確性を追求した電波時計や電池を不要にしたエコドライブは、時計技術の最先端を歩んでいる。その一方で、時計の世界には、ブランドバリューに直結するもう一つの価値観がある。それは、機械式ムーブメントの開発力。電子制御や電気モーターを用いず、バネ(ゼンマイ)と歯車で時を刻む、究極の精密機械をつくる技術である。
 現在、機械式において完成時計の売上がもっとも多いのはスイスだ。中には宝飾抜きで数百万円どころか一千万円を越えるプライスタグがつく機械式時計もある。著名なブランドは、その技術力を示す証として、機械式ムーブメントを自社開発する場合が少なくない。
 一方で、自社製の機械式ムーブメントを持っていないブランドは、汎用ムーブメント専業メーカーから供給されたものを搭載することになる。また、自社開発のムーブメントを持っていても、コストや生産のキャパシティー等の面から、汎用品メーカーのものを搭載する場合も多い。こうした事情から、汎用品メーカーのムーブメントを搭載した機械式時計が、数多く市中に多く出荷されている。実はシチズンも、世界中の時計メーカーに機械式とクオーツ式の両方を供給している汎用品ムーブメントの大手であり、金属加工や組立技術では世界一といえる技術をもっている。現在もOEM供給用に、30年以上も前に開発した機械式ムーブメントを生産中だ。

技術者の提案で、30年振りの一大プロジェクト、始まる。

 2000年以降、従来のスイス製機械式時計、及び高級ファッションブランドのスイス製機械式時計が機械式時計の価値向上を牽引してきたことで、2000年代中頃には世界中で高級機械式時計のブームが巻き起こっていた。これを背景に、今までアナログ時計をメインとしていた中堅ブランドが、機械式時計をコレクションに加える機運が生まれた。2005 年にはこの流れが加速し、品質の良い機械式ムーブメント需要が急激に伸びた。シチズンはこれを好機と捉え、将来も機械式時計が時計価値をリードしていくだろうと判断し、機械式ムーブメントに力を注ぐこととなった。
 ただ、30年前から継続販売しているCal.8200シリーズだけでは、有効な戦略を立てるには不十分であった。8200番台は、コストパフォーマンスを第一に考慮して開発されたムーブメントであり、仕様においても仕上げにおいても、残念ながら新たに中高級機械式ムーブメントのマーケットに持ち込むにはインパクトが足りない製品だったからである。 こうした状況下、一人の課長職のエンジニアが手を上げた。「8200番台に代わる、シチズンの技術力を内外に示すことが可能な機械式ムーブメントを、新たに開発しよう」と。そのアクションはシチズン全体に響き渡り、新ムーブメント開発への気運を盛り上げた。プロジェクトへの参加を強く願う社員は少なくなかった。そして社員たちの希望や期待が届いた経営層は、ついに正式なゴーサインを出したのである。2007年秋のことだった。

PAGE TOP