受賞者全員の活動を公開! 受賞者アーカイブ

特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity
病気などで頭髪の悩みをかかえる子どもたちにウィッグを無償で提供
特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity

特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity
大阪府大阪市。

  • 2015年度受賞
  • 社会貢献

受賞概要

賛同する美容室や一般の協力を得て全国に「ヘアドネーション」の輪を広げる

「特定非営利活動法人Japan Hair Donation&Charity」(事務局長 渡辺貴一さん/以下JHDAC)は、小児がんや先天性の無毛症などで頭髪の悩みを抱える18歳未満の子どもたちに、美容室でカットした髪の毛で、その子の頭に合ったオリジナルのウィッグ(かつら)を無償で作り提供する「ヘアドネーション」活動を行っている。
2008年、渡辺さんたち美容師3人が共同で美容室をオープンする際、仕事を通じて世の中に役立ちたいとの思いから、経営理念に「社会貢献」を掲げたことが活動の始まり。参考にしたのが、90年代にアメリカで普及した「ヘアドネーション」だった。捨てられてしまう髪の毛を子どもたちのために役立てよう。翌2009年9月、JHDACを設立し活動を本格化。これまで86人の子どもたちにウィッグを無償提供した。

ウィッグの希望者は、思春期を迎え、まわりの目がひと一倍気になる12〜15歳が最も多い。しかし、子ども用の既製品は種類が少なく、自然な仕上がりでなじみのよい人毛のウィッグは高価で、オーダーすると最低でも40〜50万円かかる。
JHDACのウィッグはフルオーダーメード。「世界に一つだけ」という意味を込め「OneWig」と呼ぶ。希望者のところに出向き頭を採寸し、メーカーに発注する。約1カ月後に出来上がったウィッグを、好みの長さ、スタイルに仕上げて完成となる。使用する髪の毛は31センチ以上で極端なダメージがないのが条件。一つのウィッグに20〜30人分の量が必要になる。髪の毛は、活動に賛同する500店を超える全国の美容室や一般の人から寄付される。また、一つ約10万円の製作費用は、賛同美容室に置いた募金箱の寄付金で賄う。

「髪の毛を切るだけで、人助けができてうれしい」。髪を寄付した人からはこんな声が寄せられ、活動を知って30センチ以上伸びるまで切るのを待った人もいる。

自然な仕上がりでなじみのよい、人毛にこだわった「OneWig」

使用する髪の毛は31センチ以上でダメージがないことが条件

ウィッグは好みの長さ、スタイルに仕上げて完成

受賞理由

誰もが人助けできることに気付かせ若い世代の共感・支援も醸成

自分の仕事の枠を一歩踏み出して、社会に貢献しようという意志を持つとき、周囲にどれほどの恩恵がもたらされるか、美容師さんたちによる「ヘアドネーション」の活動が気づかせてくれる。「髪を切ったら寄付するのが当たり前の社会に」という彼らの思いにも、普遍性がある。誰でも髪は切る、そんな日常的な行為の先に、困った人を思い浮かべ、手を差しのべようとする意識を育てることが、世の中を変えていく力になる。この活動が日本各地に広がり、髪を寄付したいという小学生もいるというところに、大きな希望を感じる。

受賞コメント

受賞の知らせを聞き驚くと同時に、私たちの活動に対する期待と使命を深く感じ、身の引き締まる思いです。髪の毛を切るだけで誰もが気軽にできるボランティア活動ということで、少しずつヘアドネーションが周知されるようになりましたが、真に目指すべきは「ウィッグなどなくても誰もが尊重される未来」であると考えます。今回表彰されたのは、私たちだけではなく、この活動に関わり応援して下さる人すべてです。これからも、皆さんの善意から生まれたウィッグを一人でも多くの子どもたちに提供し、着実に実績を積み重ねていく所存です。

受賞者の活動を紹介 ウェブマガジン受賞者へ贈る“書”
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