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高山 良二さん
地元の住民たちと共に、カンボジアで地雷処理と復興支援を続ける元自衛官
高山 良二さん

高山 良二(タカヤマ リョウジ)さん/1947(昭和22)年生まれ。
カンボジア在住。

  • 2014年度受賞
  • 国際貢献

受賞概要

12年間に4000個近くの地雷・不発弾を処理インフラ整備や人材育成支援にも取り組む

1992年、日本が初めて国連平和維持活動(PKO)に参加したカンボジアに、陸上自衛隊の高山良二さんは施設大隊長補佐として派遣された。道路や橋の構築、地雷処理の専門家である。無事任務を終え帰国する際、「まだやり残したことがあるのでは」という思いにかられ、「必ず戻ってこよう」と決意した。帰国後も同地のことが頭から離れることはなく、「その日」のためにと、パソコン、英語、仏教(カンボジアは仏教国)の勉強を始めた。
そして帰国から10年が経ち、55歳の定年退官が近づいたころ、自衛隊OBが同地での地雷・不発弾処理活動を準備していることを知り、参加を申し込むと、現地副代表として赴任が決まった。2002年、定年退官3日後、再びカンボジアの地を踏んだ。以来、一時帰国を余儀なくされたこともあったが、12年余りにわたって地雷処理に奔走。処理した地雷・不発弾は4,000個近くになる。

高山さんは2006年から、内戦の激戦地だったタイ国境地帯のタサエン村に拠点を置き、「住民参加型地雷処理事業」を行っている。「地雷処理だけではいけない。その地域が自立復興して初めて平和が構築される」という高山さんの考えに基づくプロジェクトで、住民自ら地雷処理を行うというものだ。希望者を募り、訓練を行いデマイナー(地雷探知員)に育成し、給与を支払う。雇用創出も大きいが、何より地域の安全と復興に住民自らが貢献するということが大きい。
その上で、井戸や道路の建設、農地開発、地場産業の育成、学校建設、日本語教育、日本留学支援(現在2名が留学中)、日本企業誘致(現在4社)といった、インフラ整備から教育・人材育成にまでわたる復興事業を住民たちとともに行っている。それを支えるのが地元愛媛を中心とした支援者たち。2011年には松山市に「NPO法人 国際地雷処理・地域復興支援の会」が設立された。

1年の3分の2をタサエン村で過ごす高山さんは、現地政府関係者の信頼も厚く、村人からは 「ター」と慕われる。「住んでみると、地雷だけでない村の問題に気づき取り組んだだけ」と謙虚だが、すべての源は「平和の種になりたい」という高山さんの強い思いである。

国連平和維持活動(PKO)で訪れたカンボジア

12年間で4000発近くの地雷・不発弾を処理

村人から「ター」と慕われている高山さん

受賞理由

危険な地雷処理活動を12年にわたり継続住民による自立的復興にも貢献

10年以上もの間、危険を覚悟の上、地雷処理活動に奔走されていることに敬服する。さらに「自らの手で復興すれば二度と内戦を起こさない」と、地雷処理だけでなく、地域の自立的な復興にも貢献されている点も素晴らしい。これが真の国際支援活動であると感じる。

受賞コメント

「シチズン特別賞」に選ばれたこと、心から有難く思います。シチズングループ社内選考委員の皆さんが、私の活動にご理解下さったことに、改めて感謝申し上げます。
私の活動は、NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)の事務局員、ボランティアスタッフ、その他多くのご賛同を頂いている皆様のご支援で成り立っており、活動を地道に支えて下さった皆様のお蔭と深く感謝すると共に、この受賞を励みとして更に「平和の種」をまき、多くの笑顔を増やしていきたいと思います。

受賞者の活動を紹介 ウェブマガジン受賞者へ贈る“書”
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