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チャイルズエンジェル
子ども達の夢をかなえたいと募金活動に奔走し、動物園にキリンを寄贈
チャイルズエンジェル

北海道釧路市

  • 2013年度受賞
  • 社会貢献

受賞概要

キリンのいない動物園のため主婦たちが奮闘し、1年で5400万円を超える募金を集め夢を実現

2013年10月12日、釧路市動物園には1歳の雄のキリン「スカイ」を一目見ようと、いつもの2倍となる2374人の来園者で賑わった。動物園では1頭が2009年に死んで以降、財政難のためキリンの不在が続いていた。この4年ぶりのキリン復活を実現させたのが、地元主婦の市民団体「チャイルズエンジェル」(坂本陽子(さかもとようこ)代表)である。

キッカケはその2年前、坂本さんの友人が孫から「どうして動物園にキリンがいないの?」と言われたことだった。友人達にその話をしたところ、「自分達でお金を出し合ってキリンを買おう」という話に発展。ところが動物園に相談すると、「国内購入は困難。海外購入なら雄雌合わせて4千万円は掛かる」との回答。思ってもみない金額に驚いたが、ならば募金で費用を集めようと仲間たち20名で団体を結成、2012年5月から目標額5千万円で募金活動を開始した。街頭はもちろん様々なイベントで募金を呼びかけ、募金箱設置は約600カ所、協力依頼で回った企業は約700社に上った。活動はすぐに共感を呼び、支援の輪は一般市民から学校、企業、団体にまで広がった。その結果、2013年3月末時点で目標額を超える約5,400万円が集まった。

一方、キリン購入はアメリカのサンディエゴ動物園からとしたが、動物商を通じての交渉が進まない。そこで彼女たちは自らサンディエゴ動物園に赴き思いを伝えると、同園は有償による譲渡を快諾した。これが報じられると大きな反響を呼び、国内の動物園関係者の心を動かす。世界最大の動物園を動かしたパワーと釧路市民の熱意に感動し、盛岡市動物公園からおびひろ動物園に貸し出している子どもの「スカイ」を譲るという申し出があった。こうしてキリン購入が実現。その後、雌のキリンも今年、東京の羽村市動物公園から来ることが決まった。

会は2013年10月10日を持って解散し、募金の残り「チャイルズエンジェルアニマル基金」として釧路市動物園に寄付した。現在メンバーはOB会を組織しアドバイザーとして動物園に提言を行っている。親交ができたサンディエゴ動物園から希少動物を購入することと、同園に獣医、飼育係を短期留学させることが決まった。

スカイ

受賞理由

主婦たちの活動が共感を呼び、市民が心をひとつに大きな成果を成し遂げる

普通の主婦たちが、子どもの何気ない一言をキッカケに大きなことを成し遂げた。子どもだけでなく大人にも大きな夢を与えた活動で、清々しさを感じる。「子どもたちにキリンを見せたい」という強い思いに市民が共感したことも大きな要因だろう。釧路市民の思いも伝わってくる。

受賞コメント

この度は私たちの小さな活動に光を当てていただきありがとうございました。行政が運営する動物園の問題でしたが、私たちは「我がマチの問題は、自ら行動して解決する」精神で取り組みました。その結果として、マチの未来を担う子どもや孫たちに夢をプレゼントができたと思っております。これにより、市民と行政との新たな関係の扉が開かれたとも確信しています。

主婦やおばあちゃん20名の活動が、波紋のように広がっていった地域のパワーにあらためて感動しています。

受賞者の活動を紹介 ウェブマガジン受賞者へ贈る“書”
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