受賞者全員の活動を公開! 受賞者アーカイブ

TOY工房どんぐり
障害児のためにオリジナルの布製おもちゃを作り続けて30年
TOY工房どんぐり

東京都世田谷区

  • 2013年度受賞
  • 社会貢献

受賞概要

利用者からの要望に応え、200種類以上の布製おもちゃを製作

障害児向けにオリジナルの布製おもちゃを作り続けているグループ「TOY工房どんぐり」(河村豊子(かわむらとよこ)代表)の活動が2013年、30周年を迎えた。1983年、世田谷ボランティア協会の代田(だいた)ボランティアビューローを拠点に、手芸好きの主婦らが集まり活動を開始した。当初は見よう見まねで作り、養護施設などに贈っていたが、「障害児向けのおもちゃが少ないので作ってほしい」と現場の先生から要望を受け、本格的に布製おもちゃ作りを始める。

養護学校、特別支援学級、病院、図書館、個人など依頼元は様々。納品先は年間30カ所以上、数は計60〜70個にもなる。現場で必要とされるものを作りたいし、利用者側からも意見を出してもらいたいという考えから、依頼元には材料費を負担してもらう。

これまでに作った布製おもちゃは200種類以上になる。現場の意見、要望を一つひとつ取り入れて作ったものだ。子どもの発育・自立をサポートするという視点から、すべてが一人ひとりの障害に合わせて作られており、まさに“世界にひとつのおもちゃ”である。

子どもたちは暖かく柔らかい感触を楽しみながら遊ぶうちに、自然に様々な能力が刺激され、日常生活で必要なことが身に付くようになる。例えば、「顔サイコロ」は喜怒哀楽の表情の認識、「みじたくエプロン」は服の着方、「カラーダーツ」は色の理解と投げる動作など。デザイン、色づかい、形、縫製の仕方など細かい部分に気を配り、試作段階で現場の意見を聞く。そのため、一つの作品が完成するまでに3カ月程度掛かることもある。会員数は約20名、活動は週3回で、皆で分担して作業に当たる。

今後の目標として、重症心身障害児のためのおもちゃ、成人の知的障害者のための娯楽ツールも検討している。

受賞理由

一人ひとりの障害に合わせ、成長の促しになるおもちゃを30年にわたり作り続ける

まず30年間地道に活動を続けられたことが素晴らしい。子どもたちの成長にどんな影響をもたらすのかを踏まえ、一人ひとりの障害に合わせ、その子にとって成長の促しになるようなおもちゃ作りを行っているのは他に例がないように思う。とても新しく創造的な活動である。

受賞コメント

この賞の趣旨、選考方法を伺い、私たちにとって価値ある賞をいただくこととなり感無量です。これからの活動の励みとなります。多くの方々の応援の賜物と感謝しています。

どの子たちも発達の芽を持っており、興味の持てるおもちゃで遊ぶことにより次の一歩を踏み出すことができると思っています。運動機能、認知機能の発達はもとより、おもちゃを楽しむことにより、情緒面やコミュニケーション力をのばすことができます。一人ひとりの個性に合わせて、オリジナルデザインのおもちゃを、子どもの笑顔を思い浮かべつつ製作しています。

受賞者の活動を紹介 ウェブマガジン受賞者へ贈る“書”
ページの先頭に戻る