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ルダシングワ 真美さん
義肢装具士資格を取得し、15年間にわたりルワンダの障害者に義肢の無償提供を続ける
ルダシングワ 真美さん

ルダシングワ 真美(まみ)さん/1963(昭和38)年生まれ。
アフリカ・ルワンダ在住。

  • 2012年度受賞
  • 国際貢献

受賞概要

ルワンダで役立てたいと日本の義肢技術を学び、約6000人に無償で義肢を提供

ベルギーの植民地政策の影響で、長く民族紛争が続き、1994年には約100万人が犠牲となる大虐殺が起きたルワンダ共和国。その地で15年にわたり義肢を製作し、内戦や病気などで手足を失った人たちのために無償提供しているのが、ルダシングワ 真美さんが設立したNGO「ムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクト」だ。

会社員だった吉田真美さんは1989年、26歳の時に、ケニアの首都ナイロビのスワヒリ語学校に留学した。その時、のちにご主人となるルワンダ難民のガテラ・ルダシングワ・エマニュエルさんと出会い、ルワンダの紛争や障害者の状況を聞いたことが人生の転機となる。ガテラさんに足の障害があったこともあり、日本の義肢技術にふれ、その技術力の高さに感動した真美さんは、ルワンダの障害者のために役立てたいと決意。1992年、横浜の「平井義肢製作所」に弟子入りし、5年かけて義肢装具士の資格を取得した。

そして1997年、真美さんとガテラさんはルワンダの首都・キガリに小さな工房を開設し、義足を作り始める。工房へ最初に訪れた人は、トラックを運転中に地雷で両足を失った男性だったという。その後、政府から土地を譲り受け、義肢製作所、職業訓練施設など関連施設を自分たちの手で建設、運営しながら、これまで約6千人に義肢を無償提供してきた。2007年からは、隣国のブルンジでも義肢製作を開始した。義肢の提供だけでなく、装具士の育成を通した就労支援にも力を入れており、これまで職業訓練施設で学んだ6人が日本で技術研修を受けている。

施設運営も苦労は多いが、真美さんの何よりの喜びは「自分たちの義足を履いて患者さんが歩いて家路につく後ろ姿を見ること」である。

受賞理由

15年にわたる義肢の提供に加え、現地の人材育成や就労支援にも尽力

日本から遠く離れたルワンダに拠点を置き、15年の長きにわたって支援を続けることは並大抵のことではない。自ら義肢装具士の資格を取得した努力も尊い。さらに義肢の無償提供だけでなく、現地の人たちへの職業訓練を通じた人材育成、就労支援に活動を広げている点も評価したい。

受賞コメント

今回の賞は全く予想していなかったので本当に驚きました。去年10月に活動を行っている場所が洪水の被害を受け、施設が水浸しになりました。精神的に非常に落ち込んでいた時にこの知らせを受けたので、とても嬉しかったです。

この賞は私が受け取ったのではなく、今までこの活動に関わってくれた人たち全てが受けたものだと思います。特にルワンダ虐殺の時代を生き延び、今もルワンダで奮闘している主人、そしてこの活動の最初の支援者である、今は亡き父に捧げたいと思います。

受賞者の活動を紹介 ウェブマガジン受賞者へ贈る“書”
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