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税所 篤快さん
バングラデシュで、映像授業による高校生の教育支援に取り組む
税所 篤快さん

税所 篤快(さいしょ あつよし)さん/1989(平成元)年生まれ。
東京都足立区在住。

  • 2011年度受賞
  • 国際貢献

受賞概要

バングラデシュと日本の大学生とともに農村部の高校生の進学を支援

税所さんがバングラデシュと出会ったのは、2009年、大学2年の夏、同国で貧困者対象の無担保融資支援を行う「グラミン銀行」を本で知り、その活動に感銘を受けたことがきっかけ。ここで働きたいと、その年の暮れに休学してバングラデシュに渡り、日本の大学生100人に、同行のインターンシップを体験させるプランを提案。その行動力が認められ、同行の研究ラボ「GCC(グローバル・コミュニケーション・センター)」初の日本人コーディネーターに採用された。

「パソコンとITでバングラデシュを変えたい!」と、現地調査で同国内を回るうち、深刻な教師不足による圧倒的な教育格差を知る。大学進学者のほとんどは予備校教育を受けられる富裕層の家庭で、貧しい農村部の高校生は才能があっても進学を諦めてしまう。彼らの進学を支援できないかと思いついたのが、税所さん自身が予備校で受けたDVDによる「映像授業」だった。これならパソコンさえあればどこでも高度な授業が受けられる。そこで同国と日本の大学生たちとの協力で「e-Educationプロジェクト」を設立。首都ダッカの有名講師3人の授業(英語・国語・社会)を収録し、ダッカから船で4時間、さらに車で1時間かかる僻村のハムチャー村で、第1期(10年6月〜11月)の授業を行った。その秋、約30人の参加者中20人近くが大学に合格、そのうち4人が難関といわれるダッカ大学など3校に合格した。その快挙は「奇跡」といわれ、バングラデシュ国内でも大きく報じられた。第2期(11年6月〜11月)も難関校に3人が合格するなど実績をあげ、今年の第3期は地域を拡大し4つの村で実施する。

受賞理由

世界に飛び出し、持ち前の行動力で結果につなげ、両国の若者に希望を与えた

何か迷い続けているように思える若者が多い中で、常識にとらわれず前に進む圧倒的な行動力は素晴らしい。1年目から結果を出した税所さんの活動は、バングラデシュの貧しい村の若者たちだけでなく、日本の若者たちへも大きな夢と希望を与えている。

受賞コメント

僕たちの「e-Educationプロジェクト」は当初、「最貧国の村で映像を使った授業などできるわけないだろう」と言われました。そんな中、ひたすらに可能性を信じて一緒に前に進んでくれたプロジェクトパートナーのダッカ大学のマヒン君。そして現地で奇跡と呼ばれるダッカ大学に合格を果たした高校生のみんなを代表して今回の賞をいただきたいと思います。今年はバングラデシュに続き、アフリカのルワンダで「二大陸」目の挑戦をします。夢はこのプロジェクトを五大陸で実現させることです。

受賞者の活動を紹介 ウェブマガジン受賞者へ贈る“書”
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