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吉岡 諒人さん
夏休みの観察・実験を通じ、“アリジゴクは排泄しない”という通説を覆す
吉岡 諒人さん

吉岡 諒人(よしおか りょうと)さん/2001(平成13)年生まれ。
千葉県在住。

  • 2010年度受賞
  • 自己実現

受賞概要

観察で見つけた発見を自力で調査し、通説を覆す新事実を導き出す

小学校4年生の諒人君は、昨2010年、夏休みの自由研究でアリジゴクを取り上げた。小さい頃からの昆虫好きで、小学2年生の夏、家族でフィリピンを旅行したときに初めて見た沢山のアリジゴクの巣に興味を持った。アリジゴクはウスバカゲロウ科の幼虫で、幼虫期は肛門がほぼ閉じている。日本昆虫協会によると、羽化時まで排泄しないというのが通説だった。

諒人君は近くの植え込みの下でアリジゴクを採取、アリ以外も食べるのか、巣の作り方は、などの観察を1カ月ほど続ける。発見は、写真を撮るために白い紙の上に置いたとき。アリジゴクが黄色い液体を出しているのに気づく。おしっこではないかと、図書館で図鑑や専門書を調べたり、日本昆虫協会等の質問サイトに投稿したりしたが、納得のいく答えは得られなかった。あきらめず、確認のためさらに10匹を白い紙に置いて観察すると、数時間後4匹の紙に黄色い染みが確認できた。

後日、研究レポートが日本昆虫協会の「夏休み昆虫研究大賞」に選ばれる。ウィキペディアにも「小学生の発見で通説が覆される可能性が出てきた」との記述が追記された。

アリジゴクのおしっこ

受賞理由

旺盛な探究心。通説にとらわれない地道な観察と実験

テクノロジーを使わない地道な観察と実験、旺盛な探究心で既成概念を覆す発見をしたことが素晴らしい。アリジゴクの生態というテーマ自体もユーモラスだが、「アリジゴクは排泄をしない」という通説にとらわれず考察している点が評価できる。人類と他の生物との共存に向けて、ほのぼのとした光明を感じさせる。

受賞コメント

ぼくは生き物が大好きでいろいろ飼っています。独特な生き方をしているアリジゴクは特に好きです。「アリジゴクの生態大研究」では、意外だった事をたくさん知ることが出来て、研究にわくわくしました。

おしっこを見たときは、ものすごくびっくりしました。昆虫研究大賞をもらったり、シチズンの賞をもらったりして、とてもうれしいです。ありがとうございます。

これからも生き物の研究をがんばります。将来は生物学者になりたいです。

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