受賞者全員の活動を公開! 受賞者アーカイブ

茂 幸雄さん
福井・東尋坊に自殺を防ぐための相談所を作り、パトロールと再出発支援を行う
茂 幸雄さん

茂 幸雄(しげ ゆきお)さん/1944(昭和19)年生まれ。
元警察官、NPO法人「心に響く文集・編集局」(福井県坂井市三国町) 代表。

  • 2009年度受賞
  • 人命救助

受賞概要

福井県・東尋坊で相談所を開設。自殺志願者の心の声に耳を傾ける

景勝地・東尋坊を管轄する福井県三国警察署勤務時代に、保護した初老の夫婦が数日後、茂さん宛ての手紙を残して心中するという体験をした。このことをきっかけに、退官した04年4月、同地で自殺防止活動をスタートさせる。

仲間20数人とNPO法人を設立、東尋坊の空き店舗を借りて相談所を開く。相談所では、おろし餅を販売するが、パトロールの拠点であり、保護した人の話を聞き、今後について話し合う場である。会員によるパトロールは、午前中と日没前後の2時間ずつ、絶壁沿いに1週1.4キロを回る。09年末までに保護した人は227名。不況のせいか最近は経済的理由が多く30代男性が目につく。

保護した後のケアも大きな問題。そのため、福井市内に6部屋のアパートを借りているが、茂さんの活動がメディアや講演などで知られることで、各地から就職受け入れなどの支援が寄せられている。自殺志願者保護の全国レベルでのネットワーク作りも進んでいて、茂さんの活動は、着実に深化し、広がりつつある。

受賞理由

自殺志願者の保護から再出発のサポート、啓蒙活動まで行い、支援の輪が全国規模に

日本での自殺者は1998年来、毎年3万人を超えている。茂さんが行政には任せておけないと、退職金をつぎ込んで立ち上がったのは、警察官時代の原体験を通じてである。

活動は日々のパトロール・保護に加えて、その後の再出発のサポートまで及んでいて、徹底している。一方で、講演や出版などの啓蒙を行うことで、社会的関心を高め、支援の輪は全国規模に広がっている。

受賞コメント

自殺多発場所で、大勢の人が人生の岐路に立って救助の手を待ち望んでいる姿に接し、今日まで無我夢中になって声かけを行い、200人以上の方に人生再出発のお手伝いをしてきたことが認められ、今回「シチズン賞」を頂くこととなり、感激の極みでございます。

今回の受賞を励みに、この輪をもっともっと広めていきたいと思っています。

受賞者の活動を紹介 ウェブマガジン
ページの先頭に戻る