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西谷 勲さん
中学の夜間学級に仕送りを50年間続け、生徒たちの学ぶ意欲にエールを送る
西谷 勲さん

西谷 勲(にしたに いさお)さん/1941(昭和16)年生まれ。会社員。福岡県生まれ。

  • 2007年度受賞
  • 社会貢献

受賞概要

高校生の頃に新聞で知った中学の夜間学級に毎月手紙を添えて仕送り、50年

東京・荒川区立第9中学校の夜間学級宛てに、西谷さんが初めて手紙に300円を添えて送ったのは1957年9月。新聞で女子高生の投書を目にし、中学にも夜間があることを知ったのがきっかけ。投書は「何回か続けてきた夜間学級への援助ができなくなりました。誰か引き継いで」と訴えていた。西谷さんは当時、牛乳配達などをしながら定時制高校に通う16歳。幼少のころ父は戦死、母が石炭を運ぶ仕事で家族を支えていた。たばこ1箱が40円の時代。

以後、夜間学級への仕送りは毎月欠かさず続けられ、この1月で604通に及ぶ。高校卒業後は八幡製鉄(現新日鉄)に入社。金額も500円、1000円と増えていき、現在3000円。現金書留には必ず激励の手紙を添える。受け取った学校では西谷さんの手紙を始業前の「夕礼」の時間に必ず生徒に紹介、寄付金は修学旅行代の立て替えなどに充てている。

当夜間学級は山田洋次監督の映画「学校」(1993年)のモデル校。昨年11月には開設50周年の祝賀会が開かれ、招かれた西谷さんは「生きている間は送り続けたい」と挨拶した。

荒川区立第9中学校

受賞理由

生徒たちの学ぶ意欲にエールを送りたい。メールの時代でも、その想いを直筆の手紙に託す

高校生のときから今日まで半世紀の間、ひと月も休まずに続けて来られた。ご自分も夜間で学んでいて、学ぶことの大切さを実感していた人だけに、「励まそうと思った」という動機もすごい。「最初から毎月と考えていたわけではなく、何となく続いてきた感じ」というのも自然。メールの時代に至っても、毎回自筆の手紙を添えているのが温かい。

受賞コメント

交流を通じて励まされてきたのは私の方で、本当に自分がもらっていいのかと思います。当中学校との長年に亘る交流がなければあり得なかったことで、学ぶ皆さんの代表としていただくという風に思っています。

受賞を通じて夜間中学がクローズアップされることが有難いです。

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