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有城 覚さん
交番に届けられる動物を引き受け、自力で移動動物園を開園
有城 覚さん

有城 覚(ありしろ さとる)さん/1944(S19)年生まれ。元警察官。福井県生まれ。

  • 2006年度受賞
  • 社会貢献

受賞概要

交番に拾得物として届けられる動物たちを引き受け、命の大切さを説く移動動物園を開園

警察官時代から拾得物として届けられた動物の世話を引き受け、退職後の現在も「110番動物園」の巡回を通じて命の大切さを訴え続ける。きっかけは交番勤務に就いた初日の出会い。女児たちが届けてきたキジバトのヒナを助けることが出来ず死なせてしまった。以来、休日に動物園を訪ねて飼育方法を学ぶ一方、警察に届けられた動物を次々自宅に引き取って世話をすることが始まった。

近所の迷惑にもなるので飼育には苦労も多かったが、06年夏には退職金をつぎ込んで購入した土地に飼育小屋が完成。現在は、イグアナ、リクガメ、アライグマなど約150匹、40種類。

依頼に応じて、幼稚園、小中学校中心に出向き、ボランティアで移動動物園を開く。有城さんの講演とセットで約2時間。動物のことを考えて、4月末から10月までの間が中心だが、すでに600回以上開催した。エサ代には在職中は給料を、現在は年金を当てているため、長男夫婦と同居して世話になっている。

受賞理由

殺伐とした現代で、飼育方法を学びながら捨てられた動物を世話する、極めてユニークな活動

警察官としてのスタートで出会った生き物の死と女児たちの悲しみ。その体験から動物を引き取って育てる生活を始めたが、飼育方法から学ぶという本格派。定年後の現在も継続していて、移動動物園でのふれ合いを通じて命の大切さを訴え続けている。殺伐とした現代にあって、きわめてユニークな試みで、多くの苦労があったであろうご家族の協力も見逃せない。

受賞コメント

捨てられたり傷ついた動物を見ると、お金や物質追求の世の中で人の心が荒廃していくのを感じます。心の豊かさは人間社会の基本です。それを育むには、小さいころからの情操教育が必要と感じます。そのひとつとして、動物とのふれあいから命の大切さや思いやりを学んで欲しい、そう思いながら続けてきました。その努力が認められて本当にうれしいです。来る日も来る日も動物の世話ばかりで、迷惑をかけてしまった家族にも感謝しています。

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