受賞者全員の活動を公開! 受賞者アーカイブ

川越 恒豊さん
刑務所内で放送される人気番組のDJを27年間で300回以上続ける
川越 恒豊さん

川越 恒豊(かわごえ こうほう)さん/1941(S16)年生まれ。住職。富山県生まれ。

  • 2006年度受賞
  • 社会貢献

受賞概要

刑務所内で放送される番組のDJを務めるマイクネーム・方丈豊

富山刑務所で、受刑者向けの自主放送「730ナイトアワー」がスタートしたのは1979年。

以来27年、月1回の放送は、本年1月に311回目を迎えた。受刑者のリクエストとコメントをもとに構成する1時間30分のDJ番組。初回から1回も休まずボランティアでディスクジョッキーを務めるのが、マイクネーム「方丈豊」こと、地元の住職・川越さん。

川越さんは同刑務所の教誨師(きょうかいし)で、当時地元ラジオ局でパーソナリティをやっていたことから開局相談を持ちかけられ、1回や2回で止めないことを条件に引き受けた。

放送では、番組の終わりに次回のテーマを発表する。テーマは「母」「一年を振り返って」「卒業」などさまざま。リクエストは毎回60〜80通寄せられるが、取りあげるのは15曲ほどで、女性ボランティアとの会話形式で進行する。コメントには家庭への思い、過去の行為への反省などが溢れている。「本音でぶつかれば本音が返ってきます。更正を信じて、しゃべれる間はずっと続けていきたい」と川越さん。

受賞理由

受刑者からリクエストが集まる人気番組DJとして27年間、300回以上の放送をこなす

入所者の増加や高齢化などで刑務所問題が社会的にも注目されている中、27年間・300回以上も休まずに続けてきた。リクエストの数からも入所者が楽しみにしている様子がうかがえる。仕事の延長線上での行為ではあるが、話術という得意技を生かして素晴らしい。

受賞コメント

刑務所に関わる大勢の教誨師の代表として選ばれたと思っています。放送を重ねるごとに、教誨師という仕事をしなくてもよい世の中になって欲しい、そう願いながら心和む番組を心がけています。続けてこられたのは、受刑者一人ひとりの心、矯正にかかわる刑務官の熱意、ボランティアスタッフの力添え、家族の理解があったからと考えています。94歳の母が元気なうちに本受賞を報告することができ、本当に感謝しています。

受賞者の活動を紹介 ウェブマガジン
ページの先頭に戻る