受賞者全員の活動を公開! 受賞者アーカイブ

兵庫県市町村職員年金者連盟豊岡支部 有志
水没していく観光バスの上で励まし合いながら全員が無事生還
兵庫県市町村職員年金者連盟豊岡支部 有志

兵庫県市町村職員年金者連盟豊岡支部の「ふれあい親睦旅行」
参加者計36名(80代2名、70代10名、60代23名、20代1名)、他に運転手1名。
支部長 松本 一(まつもと はじめ)さん。

  • 2004年度受賞
  • 人命救助

受賞概要

台風の影響で観光バス水没、という予期せぬ事態の中全員が力を合わせ屋根の上で生き延びた

各地に深い傷跡を残した台風23号による急激な増水で観光バスが水没。屋根の上で一夜を耐えた乗客36名と運転手1名は、翌朝10時間ぶりに全員無事に救助された。乗客36名は87歳を筆頭に事務局員1人を除いて全員が60歳以上で、グループ旅行の帰路、濁流に行く手をはばまれて19時30分頃から立ち往生。21時頃には車内の水位が急上昇したため男性がハンマーで窓ガラスを割り、カーテンをロープ代わりに屋根に脱出、女性たちを次々に引き上げた。屋根の上では点呼で全員を確認、年配者や女性を真中に体を寄せ合い、大声で叫び、皆で歌った。その間も強風と泥流でバスがソロリと動く。囲いのない水没した屋根はすべる。寒さで全身が震える。そうした中でとにかく全員が耐え抜いた。

受賞理由

勇気ある行動と励まし合う心で、高齢のグループにも関わらず全員が無事生還

屋根への脱出をリードした2人の男性、バスが流されないよう近くの立木まで泳いでいき紐でつないだ2人の男性、バスの上で歌の合唱など励まし合いの中心になった元看護士の女性など、ひとりひとりが智恵を出し合って励ましあうことで危機に耐えた。午前3時頃には、屋根の上でも立っている膝まで水没するという状況下で、高齢者のグループが全員無事に生還できたのは、災害の年を象徴するような感動を覚える。

受賞コメント

まったく思いもよらないことでうれしい反面、本当に自分達が表彰されてよいのか、という思いもあり複雑です。バスの上で救助を待つ数時間、「絶対帰るんだ」と全員が一つにまとまって行動し、耐えました。あとでテレビをみて本当にすごい状況だったのだと改めて認識した次第です。救助していただいた自衛隊、県警をはじめ関係者の方々にあらためて感謝いたします。

なお、私たちは市や病院などの職員だったので事が起これば災害対策にあたる身でした。災害状況の把握がうまくできていなかったこと、現役を退いたとはいえ恥ずかしく思います。

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