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新宮山彦ぐるーぷ
20年にわたって大峯奥駈道(熊野古道)の南半分約45キロの整備を続ける
新宮山彦ぐるーぷ

登山仲間で74年に結成。代表 玉岡 憲明(たまおか としあき)さん。

  • 2004年度受賞
  • 環境保護

受賞概要

通行不可能だった45kmの南奥駈道をメンバーが自らの足で資金を集め、自らの手で道を整備

大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)は奈良の吉野山と和歌山の熊野本宮大社を結ぶ標高1000〜1900メートルの尾根筋をたどる約90キロ。道の南半分・南奥駈道は草に閉ざされ通行不能になっていた。この約45キロの整備に20年前から取り組んできたのが「新宮山彦ぐるーぷ」。30年前に結成された登山愛好家の会で、この道の再興をめざした前田勇一行者の遺志を継いだ活動。この間延べ4000人が山に入って道を切り拓き、小屋を作り、維持・管理してきた。背丈以上ものクマザサをブヨやヒル、まむしに悩まされながら5メートル幅で刈り取る作業。一度おこなった道も放置すると元のヤブに戻ってしまうので、2巡目、3巡目の刈峰行を続けている。道だけでは利用が限られると、山小屋も2ヵ所建設した。「汗を流すのが私たちの役割」と、ぐるーぷの作業は今も続く。

受賞理由

難所が続く修業道を、行政に頼らず整備したパワフルな熟年メンバーの結集

大峯奥駈道全域を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が04年にユネスコの世界遺産に登録されたことで、ぐるーぷの存在が表面化したが、20年に及ぶこのボランティア活動は恐るべき労働力の結集といえる。もともと修行道として開かれた道だけに、その難所ぶりは想像に余る。「熊野の魅力を高めたい」と玉岡代表を中心に山好きの熟年パワーが結集したことによってもたらされたものである。

受賞コメント

20年間の活動が認められて大変うれしく思います。メンバー全員と喜びを分かち合いたい。苦労も多かったが自分達のしたいことを楽しんでやってこれたからこそ続けられたのだと思う。受賞はぐるーぷの活動に大きな活力を与えてくれます。世界遺産に登録されたことも素晴らしいですが、大峯奥駈道はあくまで修行道です。観光地の側面ばかりが注目されるのは少々問題だと思っております。

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